グランドスラムの四大大会を徹底解説!
世界中のテニスプレイヤーが目指す頂点、テニス四大大会、通称グランドスラム。全豪・全仏・ウィンブルドン(全英)・全米の4つの舞台で、ドラマチックな熱戦が繰り広げられます。このページでは、テニスの歴史を形作る四大大会の開催時期、異なるコートの特徴、そして日本人選手の最新の活躍状況を徹底解説。
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全豪オープンとは?「テニス グランドスラム」初戦の歴史と魅力
灼熱のオーストラリアでシーズンは幕を開ける!真夏の太陽が照りつけるメルボルンで開催される全豪オープンは、毎年1月に開催されるグランドスラム初戦です。ハードコート特有のスピード感と、開幕直後ならではの予想外の波乱が、一年の行方を占う熱戦を生み出します。
全豪オープン(Australian Open)の基本情報

開催地:オーストラリア・メルボルン、メルボルン・パーク
開催時期:毎年1月中旬から約2週間(シーズン開幕直後)
歴史:四大大会(グランドスラム)の中で最も若い大会だが、近年は進化が著しい。
主な種目:男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス、ジュニア部門、車いす部門など、全カテゴリーで開催されます。
コート:「青い」ハードコート
この大会で選手たちが戦うハードコートは、他のクレーコートや芝コートとは異なる特徴があり、その戦術にも注目です
知っておきたい!全豪オープンならではの「特徴」と「魅力」
全豪オープンが、他のグランドスラムと一線を画す独自の魅力をご紹介します。「ハッピー・スラム」と呼ばれる由縁を紐解きましょう。
1. 真夏の「熱さ」がドラマを生む
北半球の冬に開催される他の大会と異なり、南半球のオーストラリアは真夏!時に40℃を超える猛暑の中で行われる試合は、体力・精神力ともに極限の戦いとなります。この過酷なコンディションが、ドラマチックな名勝負を生み出す要因の一つです。
2. 世界最速「ブルーのハードコート」
全豪オープンのコートは「ハードコート」の中でも比較的球足が速いことで知られ、スピーディでアグレッシブなプレーが展開されやすいのが特徴です。また、鮮やかなブルーの色はテレビ映えも抜群で、視覚的にも楽しめる大会となっています。
3. 進化し続ける「エンタメ性」と「最新設備」
大会会場であるメルボルン・パークは、開閉式の屋根を持つコートを3つ備えるなど、最新鋭の設備を誇ります。これにより、雨天や猛暑による中断を最小限に抑え、快適な視聴環境を提供。テニス界のエンタメ性を常に牽引する大会でもあります。
全豪オープンの歴史と変遷(オープン化以降の進化)
全豪オープンは1905年に初開催された歴史ある大会です。特にテニス界がプロに門戸を開いた「オープン化」以降、大きな変遷を遂げています。
初期
開催地が固定されず、オーストラリアとニュージーランドを転々としていました。
1972年
開催地がメルボルンに固定化。
1988年
現在の会場であるメルボルン・パークに移転し、サーフェスも芝からハードコートに変更されました。これにより、出場選手数が増加し、国際的な地位が確立されました。
全仏オープンとは?「テニス グランドスラム」第2戦の歴史と魅力
「赤土の祭典」と呼ばれる**全仏オープン(ローラン・ギャロス)**は、毎年5月下旬から6月上旬にかけて開催されるグランドスラム第2戦です。ハードコートや芝コートとは一線を画すクレーコート特有の戦術と、粘り強さが試される展開が、テニスファンを熱狂させます。
全仏オープン(Roland-Garros)の基本情報

本文: 開催地:フランス・パリ、スタッド・ローラン・ギャロス
開催時期:毎年5月下旬から約2週間(シーズン第2戦)
歴史:1891年に国内選手権として初開催。グランドスラムの中でも最も伝統と格式を重んじる大会の一つです。
主な種目:男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス、ジュニア部門、車いす部門など、全カテゴリーで開催されます。
コート:「赤土」のクレーコート
この大会で選手たちが戦うクレーコートは、球足が遅く、ボールが高く跳ねる特徴があり、緻密な戦術と究極のスタミナが求められます。
知っておきたい!全仏オープンならではの「特徴」と「魅力」
全仏オープンが、他のグランドスラムと一線を画す独自の魅力をご紹介します。「クレーコートの真髄」と呼ばれる由縁を紐解きましょう。
1. 究極の体力・精神力が試される「赤土(クレーコート)」
全仏オープンの最大の特徴は、四大大会で唯一「赤土」を使用することです。このコートはボールの勢いを吸収するため、ラリーが長時間に及びます。時に4時間を超える激闘もあり、選手は体力・精神力の限界を試される、最も過酷なグランドスラムと言えます。
2. パワーテニスより「戦術」が勝る頭脳戦
球足が遅いクレーコートでは、高速サーブや強打が他のコートほど決定打になりません。その代わりに、ドロップショットや深いスピンボールといった繊細な技術と、緻密なコースの読み、戦術的な駆け引きが重要となります。テニスIQの高さが勝敗を分ける、奥深い頭脳戦が魅力です。
3. 歴史を彩る「クレーキング」とフランスの伝統
この過酷なクレーコートを制した選手は「クレーキング」として称えられます。特にラファエル・ナダル選手は、大会史上最多14回の優勝という金字塔を打ち立て、大会の歴史を象徴する存在です。また、会場全体に流れるフランス語のアナウンスなど、格式高いフランスの伝統が感じられる雰囲気も魅力です。
全仏オープンの歴史と変遷(オープン化以降の進化)
全仏オープンは1891年の初開催以来、様々な変遷を経てきました。特にテニス界がプロに門戸を開いた「オープン化」以降、その地位と規模を不動のものにしています。
初期
初期はフランス人選手のみが出場できる国内選手権として開催されていました。
1925年
国際大会としてオープン化。プロを含む世界中の選手が参加可能となり、四大大会の一つとしての地位を確立しました。
1928年
現在の会場であるスタッド・ローラン・ギャロスに移転し、この名称が大会の象徴となりました。この移転により、クレーコートでの開催が固定化されました。
ウィンブルドンとは?「テニス グランドスラム」最古の歴史と格式
格式高い『ウィンブルドン選手権(The Championships)』は、毎年6月下旬から7月上旬にかけて開催されるグランドスラム第3戦です。芝コート特有の超高速テニスと、選手に義務付けられた「白のウェア」が、他の大会にはない優雅さと緊張感を生み出します。
ウィンブルドン選手権(The Championships)の基本情報
開催地:イギリス・ロンドン、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ
開催時期:毎年6月下旬から約2週間(シーズン第3戦)
歴史:1877年に創設。現存するテニストーナメントの中で世界最古の歴史を誇る、まさにテニスの原点です。
主な種目:男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスなど、全カテゴリーで開催されます。
コート:「天然芝」のグラスコート
この大会で選手たちが戦う芝コートは、ボールのバウンドが低く速い特徴があり、正確なボレーとフットワークが勝敗を分けます。
※ABEMA de WOWSPOでのウィンブルドンの配信はありません。
知っておきたい!ウィンブルドンならではの「特徴」と「魅力」
ウィンブルドンが、他のグランドスラムと一線を画す独自の魅力をご紹介します。「テニスの聖地」と呼ばれる所以を紐解きましょう。
1. 厳格な「白のドレスコード」とロイヤルファミリーの伝統
ウィンブルドンの最大の特徴は、選手に全身白のウェア着用を義務付ける厳格なドレスコードです。これは、伝統と格式を重んじる大会の象徴であり、芝の緑に映える白のコントラストが優雅な雰囲気を醸し出します。また、ロイヤルファミリーの観戦も伝統の一つです。
2. 世界最速!「天然芝(グラスコート)」が生むスピードテニス
四大大会で**唯一「天然芝(グラスコート)」**を使用します。芝コートは、バウンドが低く、球足が速いため、高速サーブとネットプレーを組み合わせたアグレッシブなプレーが求められます。一瞬の判断とテクニックが光る、最もスピーディなテニスが展開されます。
3. 伝説の「芝のスペシャリスト」たちが刻む金字塔
ウィンブルドンで強さを発揮した選手は「芝のスペシャリスト」として歴史に名を残します。特にロジャー・フェデラー選手の最多8回優勝は象徴的です。芝コートでの卓越した技術とプレースタイルは、多くのテニスファンにとって最高の見どころの一つです。
ウィンブルドンの歴史と変遷(オープン化以降の進化)
ウィンブルドンは1877年の初開催以来、その伝統を守りながらも進化を続けてきました。特に近年の設備投資は目覚ましいものがあります。
初期
当初はアマチュアの英国人選手を中心とした大会でしたが、その質の高さから国際的な地位を確立しました。
1968年
テニス界の「オープン化」を導入。これにより、プロ選手の参加が解禁され、名実ともに世界最高峰の大会となりました。
2009年
センターコートに開閉式の屋根が完成。これにより、雨による試合中断が大幅に減り、夜間(ナイター)での試合開催も可能となり、視聴環境が劇的に改善されました。
全米オープンとは?「テニス グランドスラム」最終戦の歴史と魅力
「ニューヨークの熱狂」と呼ばれる全米オープン(US Open)は、毎年8月下旬から9月上旬にかけて開催されるグランドスラムの最終戦です。ハードコート特有の超攻撃的な展開と、開放的な雰囲気が、世界中のテニスファンを魅了します。
全米オープン(US Open)の基本情報

開催地:アメリカ・ニューヨーク、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター
開催時期:毎年8月下旬から約2週間(シーズン最終戦)
歴史:1881年に初開催。常に革新的な試みを取り入れてきた自由な気風が特徴です。
主な種目:男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス、ジュニア部門、車いす部門など、全カテゴリーで開催されます。
コート:「青い」ハードコート
この大会で選手たちが戦うハードコートは、球足が速く、厳しい天候下でのタフネスが求められる特徴があり、パワーとスタミナが勝敗を分けます。
知っておきたい!全米オープンならではの「特徴」と「魅力」
全米オープンが、他のグランドスラムと一線を画す独自の魅力をご紹介します。「革新のグランドスラム」と呼ばれる由縁を紐解きましょう。
1. 華やかな「ナイトセッション」と熱狂的な雰囲気
全米オープンの最大の特徴は、その華やかなエンターテイメント性です。夜に行われるナイトセッションでは、大歓声と照明の中で試合が行われ、お祭りムードに包まれます。この熱狂的な雰囲気は、選手たちにも大きなプレッシャーとモチベーションを与えます。
2. スピーディーでタフな「青いハードコート」
四大大会で採用されているハードコートの中でも、全米オープンのコートは比較的球足が速く設定されています。これにより、高速サーブと強力なフォアハンドを武器にした、攻撃的でスピーディなテニスが展開されます。また、連戦による疲労も相まって、タフネスが特に試されます。
3. 伝統を打ち破る「革新性」と男女平等の歴史
全米オープンは、四大大会の中で最初に賞金を男女同額にした大会です。これはビリー・ジーン・キングらレジェンドの尽力によるものであり、常に公平性と革新性を追求してきた精神が大会の根底にあります。新しい技術やルールにも積極的な姿勢を見せています。
全米オープンの歴史と変遷(オープン化以降の進化)
全米オープンは、テニス界の伝統を守りつつも、最もモダンな進化を遂げてきたグランドスラムです。
初期
初期は芝コートで開催されていました。開催地もロードアイランド州ニューポートなど転々としていました。
1973年
四大大会で最初に男女の優勝賞金を同額化。テニス界における平等性の歴史において、画期的な出来事となりました。
1978年
現在の会場であるビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターに移転。サーフェスをハードコートに変更し、現在の全米オープンの形態が確立されました。近年はメインコートの開閉式屋根設置など、大規模な改修が進んでいます。