川島隆子(鈴木京香)は仙台医療センターで麻酔科医長を務めている。夫・貞一(三浦友和)は、仙台から離れて地域医療に従事している。
震災から3年、町は前向きな笑顔であふれているかのように見える。しかし、悲しい記憶が消える事はない。
肉親を亡くしたショックから、好きな人の優しさを受け入れることができない部下の麻酔科医・鷹峰純子(貫地谷しほり)。
決して涙は見せまいと、誰に対しても明るく接する看護師・吉田美菜(中越典子)。そんな彼女を見て胸を痛める義理の母。
祭りを復活させようと奔走する漁港の男たちもまた、逞しく振る舞う裏で苦しさや悔しさを噛みしめていた。
隣人として、医師として、隆子と貞一は彼らにどう向き合うのか。本当のやさしさ、強さを知る人々の再生の物語が今、始まる――。