朱蒙

朱蒙

韓流・華流

解慕漱(ヘモス)と柳花(ユファ)の息子として生まれた朱蒙(チュモン)は、父を裏切った?蛙王(クムワァワン)の息子として育ってきた。父との出会いを切望していたが、師匠が父だとも知らぬまま死別。一生涯で1人の女を愛したが彼女ではない他の女性と結婚し、そして別れる......。そんな経験を背負った男だったが、奪われた古朝鮮の空を取り戻し、高句麗を建国する。韓民族に最も大きな歴史を抱かせようとした朱蒙=東明王(トンミョンワン)の姿を描く。朱蒙(チュモン)の一代記を描写した韓国の代表的な建国神話。 平均視聴率40.98%、当時絶大な人気のために、60部作で企画されたが、21回が延長されて81部作で放映終了。

キャスト

  • チュモン: ソン・イルグク
  • ソソノ: ハン・ヘジン
  • クムワ: チョン・グァンリョル

スタッフ

  • 演出: イ・ジュファン
  • キム・クンホン
  • 脚本: チェ・ワンギュ
  • チョン・ヒョンス
第1話
第1話1時間11分2006
紀元前1世紀、漢帝国の支配を受けた朝鮮では、多くの流民が朝鮮民族の小国群に保護を求めて逃げ込む状況が続いていた。そのひとつ扶余(プヨ)国の皇太子クムワは、反乱軍の指導者で盟友のヘモスとひそかに手を組み、武術大会の参加者を装って漢軍の要衝ヒョント城に潜入し、囚われていた流民を救出する。父王ヘブルは息子クムワの活動を知らずひたすら漢との関係構築に腐心するが、悪賢い参謀プドゥクプルはクムワの様子に疑いの目を向ける。 その後、ヘブルの代理としてヒョント城に赴いたクムワは、ハベク族首長の娘ユファに出会い、妻子ある身でありながら一目でその美しさに心を奪われる。ヒョントの太守は朝鮮諸部族の目前で自慢の精鋭部隊「鉄騎軍」に流民の一団を虐殺させたため、激怒したユファは太守に食ってかかり監獄へ入れられるが、クムワは漢軍の仕官となっている旧友ヤンジョンに頼みユファを釈放させる。 一方、ヘモスは反乱軍を率いて流民救出活動を続けていたが、漢軍への奇襲作戦で鉄騎軍のやりを受けて負傷する。川に流され瀕死のヘモスを見つけたユファは彼を助けて手厚く介抱し、名も名乗らないその男性に強く惹かれる。そして、ヘモスの捕縛を狙う漢軍がハベクの村にも現れ、かくまえば部族全員の命はないと脅迫する。重傷の男が娘ユファと一緒にいることを知ったハベクは漢軍に通報するが、鉄騎軍が小屋に突入したときには、ヘモスはすでに姿を消したあとだった。
第2話
第2話1時間14分2006
鉄騎軍にヘモスをかくまったことを知られたハベク族は皆殺しにされ、ユファはヒョント城へ連行されるが、クムワは彼女を助けプヨ国の宮殿へ連れ帰る。しかし、神女ヨミウルは、ユファをかくまうと国の未来に障りがあると反対する。一方、ヘモスはハベク族が皆殺しにされたことを貿易商のヨンタバルから聞かされ、せめてユファだけでも助けたいと思い、漢の要衝ヒョント城まで同行したいと申し出る。ヘモスの正体を見抜いたヨンタバルはヒョント城の太守に引き渡すつもりで同行させるが、途中、盗賊の襲撃に遭った商団を彼に助けられる。ヨンタバルはヘモスに商団の護衛を頼み、そして待望の赤ん坊が誕生、その女児をソソノと名付ける。 ヘモスはユファの消息を聞き込みに行ったヨンタバルから「途中で死んだ」と聞かされるが、商団に別れを告げて砦へ戻りクムワと再会し、彼がユファを助けていたことを知る。そして、ユファに好意を持っていたクムワは、ユファとヘモスが互いに心を寄せていることに気付く。 その後、クムワの父ヘブル王を説き伏せたクムワとヘモスは、各部族の力を結集させて漢との決戦に挑もうとしていた。しかし、ヘモスを快く思わないヨミウルと大使者プドゥクプルは陰謀を企み、わなにはまったヘモスは鉄騎軍に捕らえられ、ヒョント城で目をくりぬかれる拷問を受ける。クムワはユファからヘモスの子を身ごもっていることを聞かされ、ユファにヘモスを救出すると誓う。
第3話
第3話1時間7分2006
父王へブルの裏切りを知ったクムワはヘモス救出に向かうが、結局ヘモスは逃げ切れず、敵の弓をまともに受けてがけ下の川へと転落して帰らぬ人となる。ヘモスの死を聞かされたユファは絶望のうちに男児を出産し、クムワはその子を自分の子として引き取ろうと告げるがユファは応じない。プヨの将来を案じた大使者プドゥクプルは大将軍チョクチに赤ん坊を殺せと命じるが、ユファはすでに山中へと逃げていた。その後、追いつかれたユファがヘブルの裏切りを知ってがくぜんとする中、チョクチは振り上げた剣に雷が落ちて絶命する。ユファは思案ののち赤ん坊とともにプヨ宮殿へ向かい、クムワは無事戻った赤ん坊を腕に抱き、チュモンと名付けられたその子を朝鮮の流民を救う英雄に育てると誓う。 20年後、クムワは亡きヘブルのあとを継いで王となり、プヨは漢をも脅かすほどに勢力を広げていた。そんな中、正室の子テソとヨンポ、そして側室ユファの子チュモンが遠征の途にあるクムワの陣中を訪ねる。テソとヨンポは父の片腕にならんと勇ましく戦うが、片や武術に覚えがなく及び腰なチュモンにクムワは歯がゆさを隠せないでいた。 その後、充分な戦果を土産にプヨへ戻ったクムワは神女ヨミウルの助言に従い、収穫を神に感謝する迎鼓祭(ヨンゴジェ)を盛大に執り行う。ところが、チュモンはヨミウルの侍女プヨンにしつこく言い寄った揚げ句、彼女と倉に閉じこめられて儀式に参列し損なってしまう。
第4話
第4話1時間8分2006
祭儀を欠席したことで父王クムワの怒りを買ったチュモンは、兄テソの取りなしで重罰を逃れるが、テソの真意はチュモンを翌日からの長旅に連れ出し、山中で命を落とすよう仕向けることだった。兄たちの胸の内を知らないチュモンは母ユファの激励を受け、プヨの神器「タムル弓」に拝謁するための旅に出る。 テソとヨンポは森で底なし泥沼に落ちたチュモンを見捨てるが、危ういところでチュモンはヨンタバルの娘ソソノが率いる貿易団の一行に救われる。商団はソソノがチュモンを縛り上げて連れまわすなか、ヘンイン国の将軍と取引が決裂して危機一髪となるが、忠実な部下ウテの活躍で危機は去る。そして、ソソノはチュモンがプヨの王子とも知らぬまま解放して別れる。一方、始祖山の祭壇にたどり着いたテソとヨンポは、弦さえ掛けられぬタムル弓の強靭さに驚く。兄たちがそのまま引き上げる途中、後から追ってきたチュモンは彼らの会話を聞いてしまい、兄たちの真意を悟る。チュモンは悲しみながらも祭壇にたどり着くが、簡単に弦を掛けて引き絞った弓を折ってしまい、さらに落ち込む。 テソとヨンポが悲嘆を演じながらクムワにチュモンの死を報告した直後、当のチュモンがふらりと宮殿へ帰還する。弓を見もせずに逃げ帰ってきたとクムワに謝るチュモンのふがいなさを激怒するユファに、チュモンは弓を壊してしまったこと、そして兄たちに命を狙われていることを涙ながらに打ち明ける。
第5話
第5話1時間10分2006
チュモンからテソとヨンポに命を狙われたと聞かされたユファは、「今までは王妃たちの妬みを最小限にするため目立たぬようひっそりと生きてきたが、プヨの王位を継ぐ太子にならねばならない」とチュモンに告げ、侍女ムドクの兄でスミ山の監獄の看守長をしているムソンを師匠に武芸を習わせる。チュモンの上達は目覚しく、なんとかテソと打ち合えるまでの腕前に成長する。しかし、自分の未熟さを痛感したチュモンは、ムソンの指南のもと、さらに武芸の習得に励む。 そんなある日、ムソンにせがんで監獄の中を見せてもらったチュモンは、一番奥の房に幽閉された両目の見えない囚人を見て、なぜか心が騒ぐのを感じる。宮殿に戻ったチュモンからそのことを聞かされたユファは、その囚人はヘモスではないかと思い顔色を変える。 同じ頃、ヘモスから「助けてくれ」と哀願される夢を見たクムワは、ヘモスのために祭事を行いたいとヨミウルに告げる。プドゥクプルはクムワがいつまでもヘモスにこだわることに腹を立てるが、ヨミウルから「ヘモスはまだ生きている」という思いもよらぬことを知らされて驚く。ユファの直感は正しく、スミ山の洞くつの奥深くに幽閉されている囚人は、やはりヘモスだった。20年前、死んだはずのヘモスが突然プヨの宮殿に現れ、ヨミウルはヘモスが自ら息を引き取るまでクムワに知られぬよう幽閉したのだった。その後、ヨミウルとプドゥクプルはヘモスのもとを訪れる。
第6話
第6話1時間6分2006
ヨミウルとともに監獄を訪れたプドゥクプルはヘモスを見て驚き、何も語りかけぬままその場を去る。一方、頻繁に宮殿の外へ出かけるチュモンを不審に思ったテソは、稽古をつけてやると言って剣を抜き、前回の手合わせの借りを返すかのように圧倒的な強さを見せつける。負けたチュモンは鉄器工房の親方モパルモに決して折れない剣が欲しいと懇願し、彼の指南を受け、ひとり工房にこもって剣作りを始める。 その頃、ヒョント城の新任太守ヤンジョンがプヨを訪れ、鉄器製造を監視するとクムワに告げる。クムワは鉄器工房の存在を隠すべく一時的な閉鎖を臣下に指示するが、そんなとき鉄器工房で火事が発生する。これはチュモンの剣作りを嗅ぎつけたヨンポが仕掛けたわなで、何も知らぬチュモンが炉に火をつけた途端に大爆発が起きたのだった。鉄器工房がヤンジョンに見つかり、クムワは武器の開発を断念するまで漢との交易は一切停止するとの勧告を受ける。 国益を損ねた罪はあまりにも大きく、チュモンはついに宮殿から追放される。頼る人もなく、市場通りを歩いているときに懐の中のわずかな宝石もマリ・ヒョッポ・オイの3人組に盗まれてしまう。茶屋で飲食を済ませたあとにそのことに気付いたチュモンは、店の主人に絞り上げられそうになるが、たまたま通りかかったソソノに代金を支払ってもらい急場を救われる。チュモンはあきれた顔で立ち去るソソノを追いかけ、商団へ入れてほしいと頼む。
第7話
第7話1時間7分2006
チュモンを思うクムワはテソを世継ぎの皇太子に指名する決断を避け、それを苦々しく思う王妃たちはチュモンの元へ刺客を派遣する。危うく殺されかけたチュモンはクムワがひそかに付けた護衛に救われ、瀕死のけがで倒れていたところをマリたちに救われる。プヨンの介抱で回復したチュモンは、密売商人トチの手下として働き始める。 ヨンタバルはヨミウルの取りなしでクムワに謁見し、周遊で集めた諸国の貴重な情報と引き換えに、プヨと漢の交易を一手に任せるという約束を取りつける。一方、ヨンタバルとともに宮殿に訪れたソソノは、錬武場に迷い込み、鍛錬を邪魔されて怒ったテソと闘う羽目になってしまう。テソは美しく気丈なソソノにすっかり心を奪われ、縁談を勧める王妃の言葉を退ける。 その後、ソソノはトチの密売に打撃を与えて塩の交易権を奪うため、ウテらとともに夜間トチの一団を奇襲するが、チュモンがトチ側で戦っているのを見て驚く。商売を邪魔されて激怒したトチはマリたち3人組を高報酬で釣り、ソソノを拉致せよと命令する。拉致に成功したトチは、取引交渉に訪れたサヨンに「ヨンタバル自身がきて土下座しろ」と言い放つ。人質がソソノであることを知ったチュモンは、トチを裏切ってこっそりソソノの縄を解き、逃げろと告げる。
第8話
第8話1時間5分2006
ソソノを逃がしたチュモンはマリたちに捕まって暴行を受け、それを見たプヨンは暴行をやめさせるために、チュモンがプヨの王子であることをマリたちに明かす。マリたちはソソノを逃がしてしまったことでトチに殺されるよりは、王子であるチュモンに恩を売ったほうがマシだと考え、チュモンを助けて逃走する。一方、国の外交を任されたテソはヨンタバルに各国の情報を聞きに行くが、その席で、ヨンタバルはテソがソソノに好意を持っていることを悟る。 チュモンを連れたマリたちはムソンが看守長を務める洞穴の監獄を訪れ、チュモンをかくまってくれと頼む。チュモンは自分が監獄にいることを誰にも知らせてはいけないとムソンに口止めするが、ムソンは妹のムドクに話してしまう。ムドクからそのことを聞いたユファはさっそく宮殿を抜け出してチュモンに会いに行くが、ヨンポはユファに見張りをつけ、ユファを尾行して洞穴を突き止める。一方、チュモンと話しているユファの声を聞いたヘモスは、それがユファであることに気付く。 ヨンポから報告を受けた王妃は、クムワに「洞穴に秘密の監獄があることをご存知ですか」と直接問いただす。監獄の存在を今まで知らされていなかったことに激怒したクムワは、自ら監獄を見に行くと言い放ち、監獄にヘモスが幽閉されていることを知るプドゥクプルとヨミウルは慌てる。そうとは知らないチュモンは、ヘモスを剣の師匠と仰ぎ指導を受けることになる。
第9話
第9話1時間2分2006
監獄で出会ったヘモスの武道の腕前に驚いたチュモンは、彼を師と仰ごうと決意する。そこへテソとヨンポが兵士たちを率いて襲撃をかけ、監獄の番人や罪人たちを次々と殺害してチュモンに迫るが、ヘモスの尋常ではない強さがこの危機を救う。ふたりは山中へと逃れるが、ヘモスは脇腹にテソの刃を受け、襲撃したテソも肩に深い傷を負った。その後、一足違いで監獄を訪れたクムワは現場の惨状に驚くものの、証拠がもみ消されたあとだったため、それがテソたちの仕業とは気付かない。しかし、テソの治療に当たったヨミウルは、狩で獣に襲われたと言うテソの傷が剣によるものであることを見抜き、プドゥクプルとともにヨンポを問いただして監獄襲撃の事実を知る。 チュモンとヘモスは平原の小屋に身を隠し、マリたちの助けとトチの根城からこっそり抜け出して治療に通ってくれるプヨンのおかげで、ヘモスの傷は次第に癒えていく。そんななか、ウテの調べでチュモンの居場所を知ったソソノがふたりの小屋を訪れる。命を救われた恩を感じているソソノは、身を保護するから商団へ入らないかとチュモンを誘うが、チュモンは今の状況では難しいと言ってそれを辞退する。 その後ヘモスの傷は治り、野原に腰を下ろしてチュモンと何気ない会話ができるまでに回復した。ところが、ヘモスは母を危険から守れそうにないと話すチュモンが盟友クムワの三男であることを知って顔色を変える。
第10話
第10話1時間3分2006
監獄襲撃事件についてプドゥクプルとヨミウルを問い詰めたクムワは、ヘモスが20年間監獄で生きていたことを知り衝撃を受けるが、ユファにそれを打ち明けることができない。一方、監獄から逃走したチュモンはマリたちの協力を得てヘモスをかくまい、モパルモに頼んで護身用の剣を入手する。テソとヨンポは監獄襲撃の首謀者が自分たちであることを伏せるよう、プドゥクプルとヨミウルを説得する。 ソソノは父ヨンタバルの命令で病床のテソを見舞うが、チュモンの存在が心に残り、ウテにチュモンの身元調査を指示する。そしてチュモンが本当にプヨの王子だったと知って驚き、王子ふたりと個人的なつながりができたことを好機と考える。トチはプヨと漢の交易を受注するためヨンポを招いて接待するが、ヨンポはチュモンのことをトチに問い詰める。 チュモンが父や兄たちとトラブルに巻き込まれていることを知ったヘモスは、チュモンを救うためクムワに書簡を送り、夜間密会したいと申し入れる。クムワは約束の場所に駆けつけるが、ヘモスとチュモンは密会を知ったプドゥクプルの差し金で刺客軍団に襲われ、ヘモスの心には盟友クムワへの疑いが生まれる。もはやチュモンは自分の力で身を守るしかないと考えたヘモスは本格的な剣術の授業を開始し、ヘモスから剣の奥義を教わったチュモンは着実に腕を上げ始める。
第11話
第11話1時間3分2006
ヘモスとともに剣の練習に励むチュモンの様子を見にきたソソノは、偶然、チュモンがヨンポとトチのことを報告しにきたプヨンを抱きしめる場面を目撃し、複雑な気持ちになる。その後、ソソノのもとを訪れたチュモンはマリたちが商団で働けるよう頼むが、ちょうどそのとき、傷が癒えて商団に来訪したテソと顔を合わせてしまう。チュモンはテソに「命だけは助けてください」と頼み、テソは「気に障ることをしたら承知しない」と脅す。そして、マリたちは商団の護衛兵として働くことになる。 クムワは大将軍フクチに命じてヘモスの行方を捜させ、それを知ったプドゥクプルは焦る。ヨミウルは強い霊力を持つ幼い巫女ピョリハの力を借りてヘモスの潜伏先を突き止め、プヨから出て行くよう頼むが、ヘモスはプヨを発つ前に一目ユファに会いたいと願う。ヨミウルを部下に尾行させてヘモスの潜伏先を突き止めたプドゥクプルは、テソにクムワとヘモスの絆について教え、「プヨのためにヘモスを生かしておいてはならない」と進言する。 テソは母である王妃から「チュモンはヘモスの子かもしれない」と聞かされ、ヘモスを殺害するためヨンポに兵を動かすよう命令する。一方、ヨンポは宮廷使者とともに鉄器工場の武器を横流ししていた。武器を持ち出すところを目撃したモパルモは、口外したら殺すとヨンポに脅される。その後、ヘモスとの約束を守ったヨミウルは、ヘモスとユファを会わせる。
第12話
第12話1時間11分2006
ヘモスとユファはついに再会を果たし、ユファはクムワに対して限りない恩を感じながらも、余生をヘモスとともに過ごしたいと願う。クムワは寂しさを覚えつつもヘモスの生還を喜び、ふたりを祝福することを約束して友を迎えに出発する。しかし、ヘモスは盟友クムワとプヨの平和のために身を引く決意をしていた。わが子チュモンを母に会わせるため宮殿へ送り出したヘモスは、その間にひっそりと姿を消すつもりでいたが、そこへテソが率いる二百名の兵が襲いかかる。孤軍奮闘の末、全身に矢を浴びたヘモスは最後にテソの刃を受けて絶命する。 すべてが終わったあと、その場に到着したクムワは友の死を泣き叫び、ユファは悲しみのあまり、それ以来床に伏してしまう。後日、クムワは首謀者がテソであったことを知り憤怒に震えるが、父上とプヨのためにしたことだと弁明する息子を手討ちにすることは、さすがにできなかった。 一方、チュモンは自分と関わったばかりに師匠は命を落としたのだという思いにさいなまれ、自暴自棄になってゆく。クムワは部下から、チュモンは酒と女と博打に溺れて暮らしているという報告を受ける。そんなある日、博打からの帰り道にチュモンを見つけたトチの手下ハンダンが大勢で襲撃をしてくるが、以前と違い、師匠に鍛えられたチュモンは見事に応戦する。街へチュモンを捜しにやってきたクムワは、その戦いぶりを密かに見つめていた。
第13話
第13話1時間7分2006
ハンダン一味を見事な腕前で撃退したチュモンは、その様子を見ていたクムワから病床の母を看病しろと諭され宮殿へ戻る。それを知った王妃たちは心穏やかではなく、さらにクムワは「兄弟3人に手柄を競わせ最も優れた者を世継ぎに選ぶ」と宣言したため、ますます緊張が高まる。その決定について相談を受けなかったヨミウルは、クムワへの敵対心を深める。 チュモンの腕前に感心したクムワは、チュモンの師匠が生前のヘモスだったことを知り、運命の絆を感じる。一方、炒鋼(チョガン)法に悪戦苦闘を続けるモパルモは、ヨンポと宮廷使者ポルゲの武器持ち出しをチュモンに相談し、チュモンはモパルモの身を案じて誰にも話すなと忠告する。ヨンポはトチを通じて武器の横流しを続けていたが、ついに密売が漢に知られてしまう。そして、ヒョント城の太守ヤンジョンからクムワのもとに、プヨが約束を破って鉄器生産を続けていた以上、プヨへの塩の輸出を一切停止するという通告が届く。テソは父の前で点数を稼ぐため、自らヒョント城に赴いてヤンジョンに釈明すると志願し、ヒョントへ出発する。 その頃、ユファの回復を見届けたチュモンは、自分をさらに鍛え直すため、クムワの許可を得て再び民に混じって町で暮らそうと決心し、ヨンタバル商団へ向かう。宮殿に出入りできると喜ぶマリたちの期待をよそに、チュモンは商団で雇ってほしいとヨンタバルに申し出る。
第14話
第14話1時間5分2006
チュモンはヨンタバルの商団に働き手として雇われることになった。それは競い合いをあきらめたからではなく、商団で働きながら力を蓄え、いずれはプヨの皇太子の座を勝ち取るためであった。一方、テソは漢との交易問題を解決するためにヒョント城へ赴くが、ヤンジョンはクムワが直接こない限りは交渉に応じないという強気の姿勢を示す。悩んだ結果、極秘にプヨへ戻ったテソは、ヘモスの墓から取り出した首をヤンジョンに贈る。漢にとって仇敵であるヘモスの首に喜んだヤンジョンは、テソに力を貸すことを約束する。そして、ヨンポはトチに闇取引をさせ、オクチョから塩を融通する。 ソソノは、テソとヨンポがプヨの塩を確保するために奔走して華々しい活躍をしているのに比べ、地道でのんびりしているチュモンを歯がゆく思う。しかし、幾多の試練をくぐりぬけてきたチュモンは、小さなことにはもう一喜一憂しなかった。皇太子を競い合いで決めるというクムワがくれた機会をつかんでみせると決心したチュモンは、将来のためにムソンやマリたちを側近にしたいと考え、少しずつ自分の周囲を固めていく。 一方、クムワは20年間ヘモスを幽閉していたことを黙っていたヨミウルを信頼できなくなり、これからはヨミウルの意見は聞かないと通告する。危機感を覚えたヨミウルは巫女会合を招集し、そのとき、タムル弓が破損しているという報告を受け、がくぜんとする。
第15話
第15話1時間3分2006
テソが漢との塩の交易再開という大手柄を立てたことで、ソソノたちはチュモンに対して歯がゆい気持ちを募らせるが、チュモンは漢の顔色を伺うことなく自由に塩を調達できてこそプヨの問題は解決すると先を読んでいた。そして、漢と対等に渡り合うためには強い鉄器の開発が必須だと考えるチュモンは、モパルモとともに炒鋼(チョガン)法の解明に全力を注ぐことにする。 一方、ヨミウルからタムル弓について問いつめられたヨンポは、タムル弓が折れていた事実を聞かされて驚き、洗いざらい白状する。それを聞いたヨミウルは、愛弟子で神通力に優れたピョリハを使い、タムル弓を折ったのがチュモンであることを密かに突き止める。さらにヨンポは伯父の宮廷使者ポルゲとともに鉄器工場から武器を持ち出したことをテソに知られ、窮地に立たされる。テソは激怒するが、保身のために、生き証人であるモパルモの口を封じようと画策する。 チュモンに励まされ、さらにヨンタバルに乗せられたモパルモは、ついに会心の一刀を完成させる。モパルモはチュモンにその剣を見せようと夜道を急ぐ途中、テソの手下たちに襲われるが、チュモンが送り込んでおいた用心棒ムソンのおかげで難を逃れる。チュモンはテソとヨンポのもとを訪れ、モパルモを殺したら想像以上の罪が下されるだろうと告げる。そんなある日、チュモンは母ユファからコサンという国には一面塩で覆われた山があるという話を聞き、興味を抱く。
第16話
第16話1時間7分2006
チュモンは母ユファから聞いたコサン国の塩の話をソソノに伝え、大口取引のチャンスと見たソソノは父ヨンタバルを説得し、自ら商団を率いてコサンへ旅することになる。危険な道中を心配するウテやサヨンの反対を押し切り、チュモンやマリたち3人組、ケピルらを伴ってコサンへの長旅に出発する。そしてユファは旅立つ息子チュモンに、ヘモスの形見の指輪を持たせる。 ソソノを想うテソは口実を作ってヨンタバル商団を訪れるが、ソソノがチュモンとともに旅立ったことを知って心穏やかではない。さらに、ヨンポが軽率にもタムル弓の件をヨミウルに白状してしまったことを知って激怒する。一方、弓を折ったのが王子たちではないことを知ったヨミウルは、不吉な前兆をクムワに訴えるものの、今後一切政治に口を出すなと厳命されて怒りが爆発する。ヨミウルはサチュルト(プヨの地方政治地域)の巫女たちを集め、神前で掟破りの祭儀を執り行い、その様子を見たプドゥクプルはクムワとヨミウルの決定的な亀裂を察し、内乱の予感に心を曇らせる。 チュモンとソソノの一行は何とか無事にヘンイン国に入り、宿屋で休憩していたが、かつて取引が決裂して乱闘となった元ヘンイン兵のひとりがソソノの姿を目撃する。盗賊になっていた元将軍ペマンは恨みを晴らすため、手下にソソノの拉致を命じる。深夜、客室に侵入した盗賊たちの手で危うく倒されかけたソソノだったが、異変に気づいたチュモンはソソノを救うため、盗賊たちと戦い始める。
第17話
第17話1時間5分2006
チュモンは宿に侵入した盗賊を撃退するが、その後得られた情報は商団一行を惑わせる。盗賊の頭ペマンはヘンイン国の元将軍で、ヨンタバル商団との武器取引の際、代価を着服しようとしてソソノに阻まれたことを今も逆恨みしていた。軍を追われて盗賊に身を落としたとはいえ、かなう相手ではないと判断したソソノは撤収を決定する。しかし、チュモンはコサン行きをあきらめられず、解決策を見つけるから二日だけ猶予をくれとソソノに告げ、マリたちを連れて盗賊の砦へ向かう。 わざと敵に捕まったチュモンたちは、隙を見て頭の寝首をかこうという計画を立てていたが、プヨから奴隷を買いにきたトチの手下ハンダンが現れ失敗に終わる。チュモンたちは監獄に入れられ、ペマンは必ずソソノを生け捕りにしろと手下たちに命令する。その頃、プヨ宮殿ではヒョント城の太守ヤンジョンに突きつけられた難題に、クムワが頭を悩ませていた。辺境を荒らすセイナンイ族との戦を控えている漢の皇帝がプヨに兵1万の援軍を要請し、それを断れば両国の関係悪化は必至であった。妥協の道を探るテソ、ヨンポ、臣下たちを尻目にクムワは決然たる態度でこれを拒否し、全面戦争をも辞さぬとヤンジョンに言い放つ。クムワの決意は固く、ヨミウルの進言を完全に無視したため、神殿との亀裂は決定的となる。 一方、チュモンたちが盗賊にとらわれていることを知ったソソノは、商人としての計画があると言い、自ら砦に乗り込むことを決意する。
第18話
第18話1時間4分2006
ソソノはチュモンたちを捕らえたペマンにコサン国の塩の山について話し、塩の山を見つけることができれば大もうけができると持ちかけて解放交渉を行う。ペマンはソソノの話に乗り、コサンまで商団を護衛してくれることになる。その頃、チュモンが盗賊に捕まったという知らせがプヨの宮殿に届き、ユファもプヨンからその知らせを聞く。心配になったヨンタバルはウテを派遣するが、チュモンとソソノは無事にコサンへと向かっていた。 コサンは目を覆いたくなるほどの貧しい国で、民は塩の山の恩恵にあずかっていなかった。チュモンとソソノ一行はある老人の案内で塩の山に到着するが、コサンの巫女チュユソンに捕らえられてしまう。一方、王妃はヨミウルとクムワが対立していることを嘆き、危機感を覚えたヨミウルはユファに面会してクムワが漢に従うよう説得して欲しいと頼むが、ユファは拒絶する。クムワは塩を確保するため、オクチョへの出兵を決意する。 その頃コサンでは、ソソノがチュユソンから塩の山についての真実を知らされていた。以前、コサンがソンビ族の侵入を受けたとき、ハベク族の助けで窮地を脱したことがあった。チュユソンはそのことを深く恩義に感じ、塩の山をハベク族に捧げることを決意したという。それを聞いたソソノは驚き、ハベク族の子孫であるチュモンは、ついに塩の山を手に入れる。チュモンとソソノはクムワがオクチョに出兵しようとした直前にプヨに戻り、チュモンの大手柄にテソとヨンポは動揺する。
第19話
第19話1時間5分2006
チュモンはコサン国で塩を確保して戻り、喜んだクムワは慰労の宴を催す。手柄で大きな差をつけられたテソとヨンポは憤慨し、王妃はチュモンが皇太子に選ばれるのではないかと心配する。ユファはソソノを紹介して褒めたたえるチュモンを見て、息子の恋心をそれとなく察する。一方、クムワへの恨みを抱くヨミウルは宴の出席を拒否し、プドゥクプルは王と神殿を和解させようとさりげなくクムワを諭すが、クムワの反応ははかばかしくない。 チュモンとソソノの急接近を目の当たりにして焦ったテソは、ソソノに将来王妃になってくれと告げる一方、チュモンに勝る手柄をたてて父に認められるため、単身ヒョント城へ赴き太守ヤンジョンに会う。その頃プヨ宮殿では、クムワがチュモンを特使に任じ、漢への従属を拒否する親書をヤンジョンに手渡すよう命じていた。王妃とヨンポはテソの留守中にチュモンが大役を得たことを憤る。 重責をおびてヒョント城へ赴いたチュモンは、クムワの親書に憤慨するヤンジョンを前に、今後は一切漢の干渉は受けぬと毅然と通告する。そして、城内で出くわしたテソに対して、弟ではなく特使としてヒョント城にいる理由を詰問し、まるで人が変わったようなチュモンの態度にテソは激怒する。一方、プヨンを救い出すと約束したはずのチュモンにいら立つオイは、トチとハンダンの陰謀に乗せられ、プヨンを奴隷商人から救いたい一心で、チュモンが炒鋼(チョガン)法を研究していることを話してしまう。
第20話
第20話1時間6分2006
チュモンはヒョント城での任務を見事に果たしてプヨへ戻り、クムワがチュモンを賞賛するのを見たテソとヨンポは焦りを募らせ、チュモンの動向に探りを入れ始める。ヨンポはトチを通じ、プヨンがトチによって漢の商人に売り飛ばされてしまい、対策をしなかったチュモンに不満を持っていたオイを利用する。オイはチュモンを裏切り、テソとヨンポに情報を流してしまう。テソは鉄器工場で働くモパルモの部下トックを呼び出し、チュモンが解明しようとしている炒鋼(チョガン)法の進み具合を探る。 塩の山を見つけただけでなく炒鋼法の秘密を解明されてしまっては、皇太子の座をめぐる競合でチュモンが圧倒的に有利になるため、テソとヨンポは強い危機感を抱く。その危機感も手伝って、テソはヨンタバルにソソノとの結婚を申し込む。一方、宮殿内では次の皇太子が誰かをにらみ、さまざまな権力闘争が渦巻いていた。王妃はクムワと対立を続けるヨミウルを神殿から追い出そうと画策し、新しい巫女としてマウリョンを迎えようとする。宮廷使者ポルゲも王妃を援護し、王妃のたくらみを知ったヨミウルは、ヨンタバルに助けを求める。 チュモンはウテにプヨンのことを調べてもらい、トチのもとからプヨンを助け出すことに成功する。オイはチュモンを裏切ったことを告白するが、チュモンは自分の誠意のなさをオイに謝り、主従のきずなは強く結ばれる。その後、チュモンはオイをおとりに使い、テソとヨンポをわなに掛ける。
第21話
第21話1時間7分2006
チュモンが炒鋼(チョガン)法の手がかりをつかんだというオイの情報を真に受けたテソは、ますます焦りを募らせていた。そんな折、3人の王子を呼び出したクムワは、武芸対決を行うことを宣言する。王の真意を量りかねながらも、武芸で負けるはずはないと自信を持つテソとヨンポだったが、最初の弓の対決で目隠しをして臨んだチュモンがヘモスを彷彿とさせる神業的速射で圧勝する。続く拳法対決ではヨンポがあっさり敗退し、さらにテソとの剣術対決は引き分けとなった。臣下たちの前で軟弱な道楽者のイメージを払拭したチュモンの株は、その後宮殿内で急上昇する。 激しく落胆したテソは慰めを求めてソソノを訪ねるが、そこで求婚を断る返事を告げられ、さらに、ソソノの意中の人物がチュモンであることを知り愕然とする。自尊心を傷つけられて平常心を失ったテソはクムワの元へ行き、タムル弓を折ったのはチュモンであることを告げ口するが望んでいた反応を得られず、その場から引き下がる。焦りの極地に達したテソは、ついにヒョント城の太守ヤンジョンに「鋼鉄剣の製法を教えてほしい」と懇願する書信を送る。しかし、ヤンジョンからの返事は「見返りに自分の娘との縁組を望む」という意外なものだった。 息子テソを案じる王妃は、ヨミウルを更迭して自分サイドの巫女マウリョンを神殿に迎えることによって挽回を図ろうとするが、そんな王妃を見たヨンポはまたしても悪巧みする。一方、チュモンはプヨンが再び拉致されてしまったことを知る。
第22話
第22話1時間4分2006
チュモンはプヨンが拉致されて憤るオイをなだめ、当面はトチの動向を探るようマリたちに命じる。その頃、何者かが放った刺客が神殿を襲撃し、わずかな供を連れて危うく逃げ出したヨミウルは山中に身を隠すが、宮中は大混乱に陥る。刺客を送り込んだのはヨンポだと知った王妃とテソは、無謀なヨンポにあきれつつ、マウリョンを後任に据えられるよう願う。クムワはヨミウルの身を案じ、彼女の行方を調べ侵入者の正体を突き止めるよう、フクチに命令する。 テソは部下ナロにヨミウルの始末を命じるかたわら、ヤンジョンの使いと面会し、縁組の話は今しばらく猶予をくれと要請する。山中でヨミウルを発見したナロは手勢を率いて襲いかかるが、偶然やってきたヨンタバル一行のチュモンとウテがナロたちを撃退し、チュモンがヨミウルを守っていると知ったテソは激怒する。その後、宮殿に戻ったヨミウルはクムワに対面し、思いのたけをぶちまけて完全に決裂する。ヨミウルが神殿を去り、思い通りにマウリョンが後任に選ばれたと知った王妃たちは大喜びする。一方、チュモンの始末を画策していたヨンポは、人質のプヨンが自殺を図ったため取り乱すが、プヨンは何とか一命を取り留める。 ついにプヨを去る決心をしたヨミウルは、最後に大切な話があると言って山中にチュモンを呼び出す。そこでヨミウルが打ち明けたのは、チュモンの実の父はクムワではなくヘモスであるという、チュモンにとって衝撃の事実だった。
第23話
第23話1時間5分2006
ヘモスが実の父であることをヨミウルから知らされたチュモンは、あまりに残酷な事実に衝撃を受け、皇太子競合に挑む意欲が急速に冷めていく。そんな時、プヨンを拉致したトチの背後にいるヨンポから、プヨンを返してほしいなら皇太子選びの競い合いを放棄しろと要求され、チュモンはその意向に従う決断をする。チュモンの決断の動機を理解しかねつつも王妃とテソは喜び、チュモンに期待していたクムワは失望する。そしてチュモンの母ユファは激しく動揺するが、事実を知った息子に涙ながらにすべてを語って聞かせ、そんな母にチュモンは父が果たせなかった大業を必ず成し遂げ、母の無念を晴らしてみせると約束する。 一方、チュモンが要求に従ったことで、ヨンポとトチはプヨンを解放する。晴れて自由の身となったプヨンだったが、自分がチュモンの前途を阻んでしまったという罪悪感に耐えかね、オイの求婚にも応じず、弟と妹を連れてひっそりとプヨを去ってしまう。 ソソノは、チュモンが皇太子の競い合いから降りた理由はプヨンを救うためであるとマリたちから聞かされ、切なくてたまらない気持ちになる。しかし、口に出しては何も言えず、部屋でひとり思い悩むしかなかったが、そこへチュモンがやってきて「しばらくの間プヨを去り、旅に出る」と告げられる。そして、「自分の心の一片はソソノお嬢様に預けて行く」と言うチュモンは、ユファからもらったヘモスの形見の指輪を差し出す。
第24話
第24話1時間4分2006
自分の実の父がヘモスだと知ったチュモンは、オイたちを連れてプヨを去り、それを聞いたユファとクムワはショックを受ける。大臣たちはチュモンが皇太子の競い合いから降りた今、これ以上競い合いを続ける意味はないと考え、テソを皇太子に決定するようクムワに進言するが、クムワはさらに競い合いを続けてふたりの王子の能力を見たいと言う。そして、ヨミウルが神殿を出て行ったプヨの各地では、異変が起こり始める。 テソはソソノを呼び出し、自分とチュモンのどちらが王にふさわしいか尋ね、賢明な選択をするのを待つと告げる。さらに、鉄製武器を作る技術を知れば確実に皇太子の座を手に入れられると考えたテソは、ヒョント城の太守ヤンジョンの元を訪れ、皇太子になったらヤンソルランを妃として迎えると伝える。一方、父ヘモスのことをもっと知りたいと考えたチュモンは、同じくタムル軍の戦士だった父を持つヒョッポに頼み、ヒョッポの父の友人を訪ねる。そして、老人の話を聞いたチュモンは流民の姿を直接自分の目で見たいと考え、ヒョント郡との境へ向かう。 その後、チュモンたちは漢からの追っ手と勘違いされて流民たちから襲われるが、ヒョッポが老人からもらった亡父のタムル軍の認識票のおかげで誤解は解け、チュモンは彼らが無事にヒョントを脱出できるよう協力する。しかし、チュモンたちと別れた流民たちは鉄騎軍に襲われ、彼らを助けようとチュモンは鉄騎軍に矢を射掛けるが、その矢は彼らのよろいに跳ね返されてしまう。
第25話
第25話1時間6分2006
チュモンは鉄騎軍の威力におびえるオイたちを叱咤し、奇襲作戦と弓技を駆使して敵軍の進路を断ち、流民の一団を無事ヒョント領外へ逃がすことに成功する。一方、ヒョント城の太守ヤンジョンは漢からきた鉄官ノグンを接待し、テソへ鍛冶職人の貸与を約束する。さらに、娘ヤンソルランをテソに引き合わせて満悦だったが、鉄騎軍が倒され流民を逃したとの報告を受けて激怒する。鉄騎軍を襲った賊が弓の達人だったと聞いたテソは、チュモンではないかという疑いを抱く。 ヨンタバルはヤンジョンの仲介でノグンと対面し、漢の鋼鉄武器を売ってくれと要求する。プヨでは世継ぎ争いに焦ったヨンポが再びトチの言葉に乗せられ、主のいないヨンタバル商団を強制捜索していた。ヨンポは鉄器に関する極秘活動の証拠をつかんでクムワに報告し、クムワの心にヨンタバルへの不信が生まれる。一方、オイたちを従えてヒョント城下に入ったチュモンは、ソソノがヨンタバルとともにヒョントにきていると知り、ソソノが滞在する宿を訪ねる。チュモンは自分の身の安全をひたすら心配するソソノを愛しく思い、彼女を抱きしめる。 漢から優秀な鍛冶職人の一団を借り受けたテソはプヨへ凱旋し、ヤンジョンとの取引を隠して流民の職人を連れてきたとクムワに報告する。クムワの命令で早速鉄器工場へ赴いた漢の職人はモパルモたちの剣を笑い飛ばし、モパルモは憤るが、漢の職人たちが完成させた剣はプヨのものよりはるかに優れていた。
第26話
第26話1時間8分2006
テソが漢から連れてきた鍛冶職人たちの試みは成功し、従来の剣よりはるかに強度のある剣が作られる。クムワはテソの手柄を褒めたたえ、王妃とポルゲはこれをきっかけにテソを皇太子にしようともくろむ。情勢がテソに優位に動いたためヨンポは意欲を失い、一方、チュモンはプヨ宮殿に戻ることを決意する。 宮殿へ戻ったチュモンは、今まで国のために力を尽くしたことを高く評価され、クムワから護衛総官という重要な職務を任される。チュモンは母ユファから、大きなことをするには大勢の味方が必要だとアドバイスを受け、オイ、マリ、ヒョッポを護衛兵に抜擢する。そして、自信を失ったモパルモをケルの鉄器工場に派遣することを決定し、ムソンをモパルモの護衛につける。ソソノは父ヨンタバルの命令で、ケルへの道中を彼らに案内することになる。その後、ケルに戻ったソソノは君長会議を招集するが、ソンヤンを始め、ほかの四人の君長たちがソソノに向ける視線は冷たいものだった。 チュモンが宮殿に戻ってきたことで焦る王妃一派のポルゲは、競い合いを終わらせてテソを皇太子にするよう、プドゥクプルとともにクムワに再度申し入れる。しかし、クムワはもう少し考えてから決めたいと告げてその申し入れを却下し、テソはこれ以上何を努力すれば認めてもらえるのかとクムワに訴えて涙する。
第27話
第27話1時間7分2006
クムワが家臣一同からの皇太子を定める要請を拒んだため、激怒した王妃はサチュルトを味方につけてテソを皇太子にしようと画策する。ヨンポは再びトチの忠告を受け、チュモンとテソを対立させて共倒れを図ろうとする。チュモンはふたりの兄への怒りと復しゅう心を胸に秘め、護衛総官の職務にまい進する。 プドゥクプルの意見を聞いたクムワは国内情勢を心配し、民心を探るためチュモンを伴って市中視察に出かける。クムワは凶兆におびえる民がまじない師に救いを求めるさまを目撃して心を痛めるが、チュモンはそんなクムワに市中の民以上に古朝鮮の流民の苦境を考えてほしいと訴える。一方、ケルへ帰郷していたソソノは、テソがヤンジョンとの取引条件にヤンソルランとの縁組を承諾したと知る。その後、プヨへ向かうソソノは途中でピリュの君長ソンヤンが放った刺客の襲撃を受け、何とか撃退するものの、ソソノをかばったウテが毒剣で重傷を負う。瀕死のウテを救ったのは、ケルに到着した巫女ヨミウルだった。 チュモンの命令でオイたちは鉄器工場に忍び込み、漢の鍛冶職人が用いている秘密の材料を探る。オイたちから「黄土」を受け取ったモパルモは、早速それを用いて頑丈な鋼鉄剣を作ることに成功し、剣を受け取ったチュモンは大喜びする。その頃、チュモンの言葉を重く受け止めたクムワは、家臣一同に今後は古朝鮮の流民をすべて保護すると宣言し、漢との関係悪化を心配する各方面から非難が湧き上がる。
第28話
第28話1時間8分2006
チュモンは漢の支配下にあり、以前より勢力の衰えたチンボン、イムドゥン両郡を攻めるのは今しかないとクムワに上奏する。ソソノは戦が始まったら自分も軍商として戦地へ赴くことを決意し、さらに、チュモンにテソとヤンジョンの間で交わされた取引について告げ、鉄器工場の新しい鍛冶職人たちはおそらく漢の密偵であると忠告する。チュモンはさっそくオイたちに彼らを見張らせ、ソソノの言う通りであることを確信する。 クムワを恨む王妃は神殿とサチュルトを味方につけて対立姿勢を示し、巫女たちは王の独善が災いの兆しをもたらしたと民に吹き込み、サチュルトは流民の受け入れを拒否することを決定する。クムワは危機感を覚えるが、戦で勝利すれば流民を救えるだけでなく反対勢力の野望を封じ込められるだろうというユファの助言に、気持ちが大きく動く。そんなある日、ヒョント城からの使臣として、ヤンジョンの娘ヤンソルランがやってきた。テソは縁組のことがクムワに知れるのではないかと心配するが、彼女は漢がプヨとの友好関係維持を望んでいる旨だけを伝えて帰ってゆく。 漢が他国とのいざこざを避けたがっていることは明らかだったが、クムワはチンボンとイムドゥンへの攻撃を決定する。以前より勢力が衰えたとはいえ、漢の鉄騎軍に挑むのはあまりに無謀すぎると家臣たちは反対するが、チュモンは「必ず鉄騎軍を制してみせる」と宣言し、特殊訓練を積んだ護衛部隊の実力を披露する。
第29話
第29話1時間7分2006
サチュルトはプヨへの派兵を完全に拒否し、それに同調した宮中の家臣一同も決断の撤回を進言したことで、チンボンとイムドゥンの攻撃計画は壁にぶち当たる。そんなある日、プヨが漢に戦を挑むとの噂を聞き、自分も共に戦いたいと駆けつけたタムル軍の残党と古朝鮮の流民たちが宮殿の前に集まった。チュモンは戦の時機を逃すと不利になるとクムワに告げ、そして流民たちの熱い声に心を揺さぶられ、クムワはサチュルトの派兵は当てにせず、プヨの中央軍のみで戦うことを家臣たちに宣言する。 その後チュモンは、ヤンジョンによって鍛冶職人としてプヨに送り込まれ、指令を受けてクムワ暗殺を試みた漢の密偵たちを仕留める。彼らを流民と偽ってクムワに引き合わせていたテソは責任を問われて軟禁され、チュモンが取り調べに当たることになる。表面では友好を語りながら裏で王を暗殺しようとした漢の行為は許しがたく、これにより、チンボンとイムドゥン攻撃の大義名分を得たクムワは勢いを盛り返す。 王妃がテソの無実潔白をクムワに訴えるも、もはや死刑は確定かと思われたとき、ユファが一計を案ずる。ユファは王妃に「サチュルトに派兵をしてくれるならテソ王子の無罪放免を請け合う」と提案し、さらにチュモンにも「王に無実を報告する代わりに攻撃の先鋒に立つようテソ王子を説得せよ」と知恵を授ける。チュモンの提案に同意したテソは自分が先鋒として参戦する旨を伝え、クムワはこれを許可するが、クムワが先鋒隊長に任命したのはチュモンだった。
第30話
第30話1時間12分2006
チュモン指揮のもと、テソは先鋒部隊の兵として出征することを条件に罪を許される。チュモンは弟である自分が兄たちを従えることに抵抗を感じるが、クムワは今度の戦には絶対に勝たなければならないとチュモンを諭す。一方、ヒョント城の太守ヤンジョンは、当面の敵ではあるが、チンボンとイムドゥンに援軍を派遣しようとしていた。この援軍はプヨにとって最大の敵だった。 チュモンはこの戦のために前もって準備を進め、ヨンタバル商団に軍商として参戦してもらい、そして、鋼鉄剣の開発に成功したモパルモをケルから呼び戻す。プヨの鉄器工場へ戻ったモパルモは、出征まで日がないプヨ軍の勝利のために、武器の生産に拍車をかける。プヨ宮廷内の勢力図は変化し、王妃とテソに傾いていた流れが、クムワとチュモンに再び戻ってくる。 その後、鉄騎軍と互角に戦うために、チュモンは遊牧民の白山靺鞨族(ペクサンマルガルぞく)に兵として協力してもらうことにする。さらに、サヨンの助言を取り入れ、ふたつの任務を行う別働隊の作戦を考える。ひとつの任務は、チンボン・イムドゥン軍に物資を補給するナンナン軍の物資の補給路を断つこと。そしてもうひとつは、ヒョント軍がチンボン・イムドゥン軍と合流するのを遅らせることであった。チュモンはサミゴクという渓谷でヒョント軍を襲う作戦を立てるが、テソはナロに命じてその作戦を探り出し、ヒョント城にいるヤンジョンへ知らせる。
第31話
第31話1時間5分2006
チュモンが率いる別働隊の動きについてテソからの内通を受けたヤンジョンは、補給部隊に迂回を指示する。しかし、テソとヤンジョンの動向をすべて見抜いたチュモンは、補給部隊の位置を予測して奇襲し、物資の奪取に成功する。一方、テソはチュモンがいない間の本隊指揮をクムワから命じられ、さらにソソノの元を訪れて、求愛を拒み続けるのは賢明ではないと脅す。 その後、ソソノは父ヨンタバルの許可を得てプヨ軍の本隊より一足先に軍商を率いて出発するが、途中でピリュの君長ソンヤンが差し向けた兵に襲われ、ピリュへ拉致されてしまう。重傷を負いながら逃げ戻ったサヨンから事情を聞いたヨンタバルは、ソソノを救うために自分が犠牲になろうと決心するが、ヨミウルは自分がソンヤンと交渉すると申し出る。 軍商の物資が奪われたことを知ったプドゥクプルは、戦を中止すべきだとクムワに進言するが、チュモンを信じて待つと言ったクムワの言葉通り、チュモンが奪った敵の物資が到着する。テソは出陣前にソソノを救出して物資を取り戻させてくれとクムワに頼むが、テソが差し向けたナロの部隊は王妃の画策で止められてしまう。一方、山中で漢の鉄騎軍に包囲されたチュモンは、そこに陣を張って攻撃を食い止めようとするが、オイたちからソソノの苦境を知らされる。チュモンは包囲を突破してソンヤンの陣へ向かうことを決意し、わずかな数の手勢を率いて果敢に鉄騎軍に挑む。
第32話
第32話1時間7分2006
チュモンはソソノたちを救い出し、無事にプヨ宮殿へ戻った。ソソノの救出を王妃やヨンポたちに反対されたテソは、王妃にその理由を尋ねると、王妃は「ソソノはお前を滅ぼす女だ」と言い放つ。その後、チュモンはテソがヒョント城の太守ヤンジョンと内通していたことを暴き、テソに「今までのことは罪に問わないが、今度このようなことをしたら、プヨの王子ではなく内通者として兄上を処罰する」と釘を刺す。 チュモンたちの任務が成功し、ナンナン軍からの補給が絶たれたヤンジョンたちの軍は、長期戦に持ち込まれては不利なため、プヨ軍を挑発する。しかし、チュモンは挑発には乗らないよう忠告し、まずは守りを固め、時機を見計らって敵を倒すべきだと述べる。 その後、プヨ陣営のチュモンの元に、漢が支配するリョウトウ軍がセイナンイ軍に勝利を収めたという一報が入った。リョウトウ軍が援軍に駆けつけるとプヨ軍は圧倒的に不利になってしまうため、チュモンは何とかして短期決戦で勝利を得る方法はないかと考える。そして思いついたのが、昔ヘモス率いるタムル軍も使用していたという、ソタンという名の消し炭を使った作戦だった。サヨンは凧を使った作戦を提案し、チュモン率いるプヨ軍は奇襲攻撃を敵陣に仕掛ける。
第33話
第33話1時間7分2006
プヨ軍はサヨンが発案した凧を使った作戦で漢軍を慌てさせ、さらに兵の奮闘によって見事にヤンジョンが率いる漢軍を敗走させる。しかし、チュモンはチンボンの太守を仕留めたものの、イムドゥンの太守は逃走。流民の少年チョンドンの戦死を看取ったチュモンは怒りを抑えられず、復しゅうに燃える流民軍を率いて本隊を離れ、イムドゥンの太守を追撃する。一方、クムワは自ら先陣に立って活躍するが、胸に敵兵からの矢を受けて重傷を負い、危篤状態に陥る。 チュモンが太守を追って出たことをテソから密かに知らされたヤンジョンは、チュモンが率いる流民軍を潰せと鉄騎軍に命じ、さらに密偵の情報でクムワの負傷を察し、敗走を中止して再び攻撃に転じる。鉄騎軍の奇襲を受けた流民軍は壊滅し、チュモンは行方不明になってしまう。ソソノはウテからチュモンのことを聞かされ、オイたちとともにチュモンを捜しに向かうが、取り乱して倒れてしまう。 テソはヤンジョンと会合を持ち、どちらにとっても危険の多い戦をここでやめようと提案する。オイたちは敵討ちをさせてほしいとテソに懇願するが一蹴され、いずれプヨの王になって娘ヤンソルランを王妃に迎えるとヤンジョンに約束したテソは、プヨ全軍を率いて本国へ引き上げる。ユファは帰還した軍にチュモンの姿がなく、さらにクムワが瀕死であることを聞いて動揺する。一方、息子たちの凱旋を出迎えた王妃は、いまやテソが事実上の権力者となったことに喜びを隠せない。テソはそんな母に、長年の恨みを晴らすと約束する。
第34話
第34話1時間7分2006
テソは行方知れずのチュモンと意識不明のクムワに代わって国政を担うことになり、宮中の実権を掌握し、王妃やプドゥクプルの助言に従って権力の地固めを進める。まずはナロを新しい護衛総官に任命し、サチュルトをけん制してきたクムワの忠臣たちを次々に粛正。民心を得るために神殿も味方に付け、さらには漢との戦争回避という名目のもと、ヤンジョンの娘ヤンソルランと婚礼を挙げる決意をし、家臣一同にこれを認めさせる。そしてモパルモに漢の水準に勝る鋼鉄剣を開発したのは本当かと詰め寄り、これを否定するモパルモを鎖に縛り付けて拷問。それでも頑として口を割らないモパルモに、テソは5日以内に鋼鉄剣を作らなければ首をはねると言い放つ。 一方、クムワの部屋ではユファが付ききりで看病をしていたが、依然としてクムワの意識は戻らないままだった。そこへクムワ危篤の報せを受けたヨミウルが現れ、過去の確執にもかかわらず命の危険を冒してまで治療を行う。ヨミウルが気を送ったことによりクムワの意識は一瞬戻るが、完全に目覚めるまでには至らなかった。 ヨミウルが治療中にテソは面会を求めてクムワの部屋に近づき、ユファや近臣一同は息をのむが、太医の診療中と称してユファが毅然とした態度でテソを部屋に入れることなく追い返す。しかし、その後再び戻ってきたテソは、正室である母を差し置いてクムワの看護を続けるユファの態度が許せず、ユファを部屋から引きずり出して自室に軟禁するよう護衛兵たちに指示する。
第36話
第36話1時間4分2006
チュモンは生きていた。負傷して川に流されていたところをハンベク族の族長イェチョンに救われ、屋敷へと運ばれたのだった。イェチョンの娘イェソヤの献身的な看病のおかげでチュモンは息を吹き返し、無事プヨに戻れると思いきや、突然イェチョンの側近であるソルタクによる反乱が勃発する。以前から漢との友好関係を主張してイェチョンとソリが合わなかったソルタクは、留守を預かっている間にヒョント城と取引をしたことでイェチョンの怒りを買って職責をはく奪され、またイェソヤに言い寄るも相手にされなかった恨みも手伝い、ついに手下を率いて行動に出たのだった。 この反乱でイェチョンは命を落とし、彼の助太刀をしたチュモンは洞くつの監獄へ監禁されてしまう。後日、族長に取って代わったソルタクはチュモンを目の前にひざまずかせ、プヨの王子とはいい拾い物をしたと笑い、ヒョント城へ引き渡すことを告げる。一方、自分が意識を失っていた間のテソの専横ぶりをユファの口から聞かされたクムワは、権力を奪い返すべくフクチ大将軍と信頼できる護衛兵を中心に兵を動かす準備を進める。 しかし、テソ陣営はクムワの作戦を事前に察知し、サチュルトへ応援を要請していた。クムワの作戦は決行されたものの、護衛兵はテソの拘禁に失敗してしまう。山中に兵を待機させていたフクチは、一足違いでサチュルトの軍勢に掌握された宮殿の中へ入ることすらできず、万策尽きたクムワは「体調が万全ではない王に変わって摂政を務めることを許可せよ」と詰め寄るテソの要求を受け入れる。
第37話
第37話1時間6分2006
摂政となりプヨの実権を掌握したテソはプドゥクプルと相談し、サチュルト勢力に迎合しつつ、専横を抑えるための巧妙な人事改革に着手する。オイたちは配下の兵を思い仕方なくテソに従うフクチとともに一度は宮殿に戻るが、希望のない宮中暮らしに見切りをつけて町に戻る。モパルモとムソンはオイたちに声をかけ、チュモンが生きている可能性があるから一緒に捜そうと誘う。 ハンベク族の村ではチュモンを拘束したソルタクが、イェソヤに自分の妻になれと迫っていた。イェソヤは拒むが、好意を寄せるチュモンを助けられず苦悩する。一方、ソルタクからチュモン捕縛の知らせを受けたヤンジョンは、半信半疑ながらも鉄騎軍に確認を指示し、またソソノの存在を知ったヤンソルランから便りを受け取り、テソへの怒りをあらわにする。テソはソソノへの歪んだ憎しみからヨンタバルを無実の罪で逮捕し、重罪人として投獄する。父の命乞いにきてひざまずくソソノを見たヤンソルランは、いっそソソノを殺してはとテソをそそのかす。ようやく病床を離れたクムワは宮中の争いに胸を痛め、ユファには手を出すなとテソに頼む。 その後、ハンベク族の村にきたモパルモとオイたちは、ついに鉄騎軍の手でヒョント城へ連行されていくチュモンを発見する。チュモンを救助するために山中で奇襲をかけ、モパルモから新鋼鉄剣を受け取ったチュモンは、見事な剣さばきで鉄騎軍をなぎ倒していく。
第38話
第38話1時間5分2006
チュモンは生きているというヨミウルの言葉を受けて、オイたちとモパルモ、ムソン、そしてヤンタクたちは、無事チュモンの奪還に成功する。チュモンはテソがクムワを追いやって国政を担っていることを知らされ、驚きを隠せずにいたが、ソルタクと結婚させられそうになっていたイェソヤを奪い、プヨを目指す。一方、チュモンが生きていたことがヒョント城のヤンジョンへ伝えられ、ヤンジョンはプヨ宮殿のテソへ急使を送る。 その頃プヨ宮殿では、ヨンタバルとソソノがクムワに別れのあいさつにきていた。そして、ユファはソソノにチュモンのことはもう忘れなさいと告げる。一方、チュモンはオイたちとともにイェソヤを連れてプヨ宮殿郊外まで戻り、ヨンタバル商団がテソから追放令を受けたこと、ソソノがテソの側室になるのを避けるためにウテと結婚したことを知る。チュモンは馬を駆りソソノを追いかけるが、顔を合わせることはできず、黙って一行がケルへ戻るのを見送る。 チュモンが生きていることを知ったテソは、ナロたちにチュモンの暗殺を命ずる。チュモンは自分が生きていることを民に知らせ、テソが自分に手出しできないようにしようと考え、そのうわさをユファも耳にする。そしてついにある夜、チュモンは宮殿へ忍び込む。
第39話
第39話1時間8分2006
プヨ宮殿に忍び込んだチュモンは、最愛の母ユファに再会する。ユファは泣いて喜びながらも、テソの陰謀にはくれぐれも用心しろと息子を諭し、テソの命令で宮殿を捜索にきたナロを毅然と追い返す。ユファからチュモンが生きていてテソに命を狙われていると聞いて驚いたクムワは重臣会議を招集し、その場にチュモンを呼び出してテソや家臣ら全員の前で温かく迎え入れる。そして、クムワの忠告を受け入れたチュモンは、まるで別人のごとく素直にテソに服従する。 一方、ケルではヨンタバルがソソノに君長の座を譲り、引退すると宣言する。ケルの将来を憂慮したヨンチェリョンは密かにヤンタクと共謀し、ピリュの君長ソンヤンを訪ね、服従するから自分の息子チャンスをケルの君長にしてくれと哀願する。これに力を得たソンヤンは他の君長3名を味方につけ、チョルボン君長会議でヨンタバルから大君長の座を奪い取る。ソソノはそのショックとチュモンが生きていると聞かされた衝撃で寝ついてしまい、ソンヤンはヨンチェリョンからモパルモの鋼鉄剣を受け取ってその素晴らしさを知り、モパルモを鉄器工場から拉致する。 チュモンはユファに命の恩人であるイェソヤを紹介し、ユファはチュモンにソソノと結ばれてほしかったが忘れなさいと告げる。その後、チュモンはケルの本営へ帰還の挨拶に訪れ、その姿を目にしたソソノはショックのあまり口もきかずに逃げ去る。ヨミウルはチュモンの体調を心配し、さらに、プヨから離れテソがいない外の世界で大業を成し遂げるべきだと忠告する。
第40話
第40話1時間8分2006
ピリュの君長ソンヤンに拉致されたモパルモがプヨへ引き渡されることになり、ケルに滞在中にその情報をつかんだチュモンとオイたちは、護送途中に奇襲してモパルモを救出する作戦を立てる。しかし、4人だけでピリュ軍勢に立ち向かうことはとても難しく、チュモンはヨンタバルに兵の動員を要請し承諾を得る。チュモンはソソノに再会するが、すれ違ってしまった運命は今さらどうすることもできず、ふたりは心の中で悲しみながらも潔く決別する。 ピリュからプヨへの護送ルートはふたつあり、ヤンタクからの情報を信じたチュモンたちは山で護送の一団を待ち伏せるが、彼らは一向に現れない。ソンヤンと陰で通じているヤンタクが偽りの情報を教えていたのだ。チュモンたちはもう一方のルートへ向かうが、モパルモはプヨへ引き渡されてしまう。鋼鉄剣についてモパルモを厳しく問い詰めるテソは打つ手に窮し、チュモンに鋼鉄剣を作るようモパルモを説得しろと命令する。チュモンは苦悩に満ちた表情でモパルモに剣を作るよう命じ、モパルモはすっかりテソに屈してしまったかのように見えるチュモンに戸惑いながらも、彼を信じる一心で鋼鉄剣を作り上げる。 チュモンが大業を成すため、ユファはイェソヤを連れ合いにどうかとクムワに相談し、クムワもこれに賛成する。一方、漢の皇室はプヨに先の戦の責任を問うため、王子クラスの貴人を人質として長安へ送るよう要求する。人質を送ることは漢の属国になることだと家臣たちは猛反対するが、テソはチュモンを呼び出し、長安へ行ってほしいと告げる。