女帝

ドラマ

男の上に君臨する“女帝”になってやる! 金と権力を振りかざす人間たちに人生を踏みにじられ、母親まで失った立花彩香。復讐を誓った彼女は故郷を去り、“女”を武器に夜の世界で“女帝”にのし上がってやろうと決意する。舞台は、大阪・ミナミ、東京・銀座。ネオン輝く夜の街で、ホステス・彩香の戦いが始まる!

(C)2007 倉科遼・和気一作/日本文芸社・朝日放送・テレビ朝日・MMJ

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第1話 No.1ホステス VS 復讐の女

熊本県内の進学校に通う立花彩香(加藤ローサ)は、スナックを営む母・麻里子(かとうかず子)と2人暮らし。貧しいながらも明るく聡明に育ち、生徒会副会長も務める優等生だ。ボーイフレンドの杉野謙一(斉藤祥太)とは気の置けない冗談を言い合う間柄だったが、2人の仲の良さに嫉妬した同級生の北條梨奈(酒井彩名)は、彩香を敵視! 名家の娘である梨奈と、県内有数の権力者を父に持つ謙一は、親同士が決めた婚約者だったのだ。梨奈は「あなたと私たちとは、住む世界が違うのよ」と貧乏な彩香を見下し、麻里子が客に体を売っているなどという根も葉もない中傷を、皆の前で口にする。

第2話復讐のホステス、妖怪と寝る!?

“女帝”への階段をのぼるべく、『エレガンス』にやって来た客・美濃村達吉(泉谷しげる)に「3回、店に通ってください。その間に社長に喜んでもらえるホステスになります」と持ちかけた、立花彩香(加藤ローサ)。美濃村は、彩香が働きはじめた高級クラブ『エレガンス』のある大阪・ミナミ一帯に多くのビルやパチンコ店を持つやり手社長で、「彼をつかまえたら、店の売り上げが倍になる」といわれている男だった。だが、独特の風貌と、その気難しさから“ミナミの妖怪”と陰口をたたかれてもいた。

第3話ついに銀座へ! No.1ホステス最終決戦

大阪・ミナミの高級クラブ『エレガンス』のNo.2ホステスにまで成長した立花彩香(加藤ローサ)は、自分を目の敵にしているNo.1ホステス・麗子(小沢真珠)から、「今まできついことを言ってごめんなさい」としおらしく謝罪され、びっくりする。その上、麗子は積極的に、彩香の客の席にも“ヘルプ”としてつきはじめる。だが、それと同時に、彩香をひいきにしてくれていた客の足が、ぴたりと途絶えてしまったのだ...! 電話をかけてみても、皆、体調が悪いと素っ気なく答えるばかりで、彩香は不審に思う。【ゲスト】古谷一行

第4話女子大生No.1ホステスの罠

“女帝”を目指し、水商売の世界の頂点、東京・銀座にやって来た彩香(加藤ローサ)は、高級クラブ『アマン』に勤めることに。『アマン』のママ・江川弘美(東ちづる)にも気に入られ、東京での新生活をスタートさせた彩香の元に、作家の大沢謙吾(豊原功補)が客としてやってくる。彩香が大沢という上客を持っていることに驚く、『アマン』のホステスたち。しかし、『アマン』のNo.1ホステス・薫(金子さやか)だけは、そんな彩香に嫉妬の目を向ける。

第5話銀座の最高級クラブで復讐

藤村佐和(かたせ梨乃)の店、クラブ『佐和』を訪ね、死んだものと思っていた初恋の相手・伊達直人(松田翔太)と対面した立花彩香(加藤ローサ)は、混乱! 直人はなぜか、佐和の店の“黒服”として働いていたのだ...! しかも、なぜ連絡をくれなかったのかと問い詰める彩香に対し、直人は冷たい視線を向け、「邪魔だ」と突き放す。彩香は、別人のように変貌してしまった直人に大きなショックを受ける。

第6話 No.1ホステス、撃たれる

クラブ『佐和』でもNo.1ホステスの座を揺るぎないものにした彩香(加藤ローサ)は、映画監督の高須(春田純一)から、新しい客、ヤクザの組長・大翔辰紘(西村和彦)を紹介される。大翔はやわらかい物腰で紳士的な男性だったが、日本の極道社会を『銀龍会』と二分する『大翔組』の2代目だと聞き、彩香はビックリする。そんな中、クラブ『アマン』で彩香と熾烈なNo.1争いを展開した末、銀座に店を出した薫(金子さやか)が、経営に失敗。なんと伊達直人(松田翔太)のスカウトを受け、薫は『佐和』で働くことになる。【ゲスト】西村和彦

実の父である、民生党幹事長・尾上雄一郎(伊原剛志)が宿泊しているホテルの一室を訪ねた、立花彩香(加藤ローサ)。出世のために亡き母を捨てた尾上に復讐するため、彩香は父に抱かれ、その後に自分が娘であることを明かす決意だったが、尾上の口から出たのは意外な言葉で...!? 尾上の告白に衝撃を受けた彩香は、父に悟られないよう、ただただ涙を流す...。

第8話新宿No.1ホストの秘密

北條照盛(森本レオ)に暴行を受けかけた際、助けに入った伊達直人(松田翔太)が撮った写真を利用し、立花彩香(加藤ローサ)は、北條を政界から抹殺しようと考える。そして北條に電話をかけ、尾上雄一郎(伊原剛志)を脅して掴んだ外務大臣のポストから退くように迫る! 彩香の予想外の行動に、怒りまくる北條。そんな北條を見かねた北條謙一(斉藤翔太)は、単身彩香を訪ね、尾上と彩香の写真を渡す代わりに、北條とのことも公にしないで欲しいと懇願。北條に外務大臣を辞任させることを約束する。【ゲスト】速水もこみち

第9話最終章・・・妖怪と別れのベッド

立花彩香(加藤ローサ)をかばって、逆上したホステス・薫(金子さやか)に脇腹を刺された伊達直人(松田翔太)は、佐和(かたせ梨乃)の知りあいの病院に運び込まれた...! 直人とつきあっているエリ(滝沢沙織)はあからさまに彩香に憎しみの目を向けるようになり、彩香はすべて私のせいだと自らを責めるようになる...。一方、彩香の熊本時代からのライバル・北條梨奈(酒井彩名)は、父・照盛(森本レオ)を政界から失墜させた彩香に、ますます恨みを募らせていた。

最終回銀座の頂点へ・・・最期の戦い

佐和(かたせ梨乃)に勧められ、独立することを決意した立花彩香(加藤ローサ)。尾上総理(伊原剛志)を保証人に、開店準備を進める最中、突然尾上の彩香に対する不正融資疑惑が持ち上がる。「一国の首相が、銀座のホステスへの高額融資の保証人になるとは何事だ!」と、国会やマスコミに事の真相を厳しく追及される尾上の姿を見た彩香は、自分が父親である尾上に甘えてしまったことを悔やむ。