スプリットとは?野球初心者向けにわかりやすく解説!

スプリットとは何か?

正式名称はスプリットフィンガー・ファストボール(Sprit finger fastball)と言います。ホームプレート近くで落ちる球で人差し指と中指の間に挟んで投げます。日本ではフォークスプリットを分けて認知されていますが、メジャーリーグではフォークという表現がないため挟んで落としたボールは全てスプリットと表現される。

アメリカには、そもそもフォークという言葉がなく、フォークは和製英語です。名前の由来については、「挟んだ2本の指の形が農具のフォークに見える」という説と「ボールの軌道が食器のフォークに見える」という説があります。アメリカでは、いわゆるフォークを投げてもスプリットと呼ばれます。

スプリットとは何か?

スプリットとフォークの違い

スプリットの投げかた

スプリットの投げ方は、人差し指と中指でボールを浅く挟み、ストレートと同じように投げます。挟み方が浅いためストレートとフォークの中間のような握りになりバックスピンの量は増え、落下の幅は減少。しかし球速はフォークより速くなります。

スプリットの投げかた

フォークの投げかた

フォークの投げ方は、人差し指と中指でボールをしっかり挟み、手首を動かさずに回転を殺して投げます。途中までの軌道はストレートと変わらず、打者の手前で、ストンと落ちるように見える。人差し指と中指でボールを挟み、指の間から抜くように投げることでバックスピンが減って浮力が減少し、ボールが急激に落下します。

フォークの投げかた

フォークのコツは、できるだけ指を大きく開いて深くボールを挟むことと言われています。しかしそのために指に力が入ってしまい、その影響で肘の故障が多くなることが難点です。この結果、アメリカではより浅くボールを挟むのが一般的になったと言われています。

スプリットを投げる投手は?

スプリットの投球割合推移(2014-24)

この10年間で1.50〜1.80%で推移していたスプリットの割合が昨季は2.3%、今季は3.2%と増加傾向にある。

スプリットの投球割合推移(2014-24)

データ協力:データスタジアム

スプリットの奪三振ランキング(2024)

日本人投手にはこの変化球の使い手が多いです。大リーグで大活躍した野茂英雄さんもこのボールを得意としており、多くの投手がスプリットを駆使してメジャーで活躍した。現在は、今永昇太投手や山本由伸投手がスプリットによる奪三振記録がMLB内でも上位にランキングしています。

スプリットの奪三振ランキング(2024)

データ協力:データスタジアム

6.8 山本由伸 3回 変化が予測不能!スプリットが魔球化

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